ホテル日本閣殺人事件
①事件発生
1958年2月頃から栃木県塩原温泉のホテル日本閣で経営Kさんの妻Uさんの姿が見えなくなった。
年末にはKさんの姿も消えた。
経営者夫婦は殺されたとの噂が流れ、栃木県警は捜査を開始した。
1961年2月、ホテルの床下からKさんの遺体が見つかり、付近の山林からUさんの白骨遺体が発見された。
②犯人逮捕
共同経営者としてホテルに住んでいた小林カウと従業員の大貫光吉が逮捕された。
③事件の経緯
1958年、主犯の小林カウは当時栃木県塩原温泉郷に存在した「ホテル日本閣」が経営難から競売にかけられるという噂を耳にする。
自身で旅館を経営したいと考えていた小林はホテル経営者男性の元へ赴くが、経営者に断られる。
しかし同年末に経営者が小林の元を訪れ、現在の妻と離婚するための手切れ金50万円を出せば自身の妻にして旅館の共同経営者にするという条件を出す。
小林は30万円に値切るが経営者の妻は30万円では足りないと離婚を断ったため、経営者と小林は妻の殺害計画を立て、
1960年2月8日に殺し屋として雇った大貫に妻を殺害させる。
遺体は土間の地下に埋められ行方不明とされた。そして経営者の妻となったは小林は過去に貯めてきた200万円を旅館の増築にあてた。
しかし、経営者は旅館の名義を小林の名前にするという約束を反故にし、その上旅館には多額の借金があり競売にかけられる寸前という状況に陥っていたという事実を明らかにする。
そこで小林は大貫に、「経営者を殺してくれたら、夫婦になってホテル経営をしよう」と持ち掛ける。
1960年12月31日に大貫が経営者の首を絞め、小林が包丁でとどめを刺す形で殺害され、遺体は床下に埋めた。
④判決
1963年8月に宇都宮地方裁判所で審理された結果
小林カウは死刑
大貫光吉に無期懲役の判決が下る。
1966年7月14日
最高裁(裁判長:長部謹吾)で被告の上告を棄却し両者の死刑が確定した。
1970年6月11日に両者の死刑は執行された。
小林カウは戦後では初めて死刑を執行された女性死刑囚となった
ちなみに小林カウは逮捕後の供述で大貫も殺害する予定だったと語っていた。。。
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