スチュワーデス殺人事件

①事件発生

1959年(昭和34年)3月10日の午前7時40分頃

東京都杉並区の善福寺川大宮八幡宮近くの宮下橋)下流にて

英国海外航空の日本人女性客室乗務員(当時27歳)が2日前から行方が分からなくなっていたが水死体で発見された。

 

 

 

②事件の経緯

はじめは自殺と認定されたが、翌11日に慶應義塾大学病院での司法解剖の結果、死因は絞殺と判明し、女性の膣内や下着からは男性の精液が検出された。

そのため、他殺(扼殺)の疑いが高いとして捜査が開始された。

 

 

 

③ベルメルシュ・ルイズ神父

被害者の交友関係から、

カトリックのベルギー人宣教師ベルメルシュ・ルイズ神父(当時38歳)

が捜査線上に浮かんだ。警察は、2人が原宿の宿に入った事実が確認されたことから、ルイズ神父の取り調べを行った。

 

 

弁護人とバチカン大使館一等書記官の立会いのもとでの事情聴取が、第1回目が5月11-13日に、第2回目が20日、22日と計5日間に渡って行われたが進展はなかった。

6月11日、神父は病気療養のため、正規の出国手続を経てベルギーに帰国した

 

出国の許可にあたっては、警察は正規の出国手続きが取られていたことを把握していながら、外交的な措置を求めるだけの証拠を提示できず、神父の出国が許される結果となった。

この問題は国会でもとりあげられた。

 

 

④時効成立

事件は解決のめどの立たないまま、1974年(昭和49年)3月10日、遺体発見から15年が経ったこの日、事件は公訴時効を迎えた。

 

 

 

 

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